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「釜石大槌バークレイズ林業スクール」<短期Bコース>を実施しました!(後編)

 前半はこちら でお伝えしていましたが、つづいて3〜5日目の様子を。

 

●3日目「測量」実習

 前日に「目標林型」を考えて間伐などの手入れを進める、ということを学びましたが、3日目は、林業のすべての作業の前にやらなくてはならない「測量」のやり方を学びました。「測量」というと建設や土木のイメージがあるかと思いますが、林業の現場でも山林所有者さんの山林の面積を知る大事な作業です。

まずは内田先生から測量用の「コンパス」の使い方の説明。今回は、山林での作業経験がない受講生が多かったため、実際の山林ではなく平らな場所で測量を行いました。

受講生は2グループに分かれ、メジャーとコンパスを使い、決められた20箇所のポイントを測りました。

午後は、その結果をエクセルに入力し、両グループの誤差などをチェック。

 

みなさん、効率よく作業をしてやや早めに終了したため、夕方からは当組合がボランティアで施工に協力した釜石市根浜地区の木製避難路と、企業さんや一般の方々と森づくりを進めている箱崎地区に行き、今年の春に植樹をした現場を見に行きました。

そこで参事から、スギなどの針葉樹だけでなく、自生してきた広葉樹を残しながら植樹をしたり、新たにさまざまな広葉樹の苗木も植え、「針広混交林」を目指して山づくりをしていることなどを紹介しました。

 

●4日目 刃物・チェーンソーの扱い

 測量や間伐について学んだところで、いよいよ間伐や山の手入れに用いる刃物やチェーンソーの使用について学びます。冒頭、1時間半ほど、刃物がどのようにできているかという原理を知った後で、なたやカマの手入れ、研ぎ方を実習。

受講生が持参したなたも内田先生にかかると、みるみるうちに切れるなたになりました。

なたやカマを実際に使ってみる受講生。「カマでの草刈は初めて」と言いながらとても巧い方も。

 

続いてチェーンソー。普段使っていても、なかなか分解してきちんと構造を見る機会は少ないのではないでしょうか。

こちらも構造を確認した後で、ソーチェーンの目立て。「目立て」というのは研ぐことです。

受講生のみなさんも研いでみました。

チェーンソーが切れるようになったところで、全員、丸太を伐ってみました。

初めてチェーンソーを持つという人から時々使っている人までいましたが、それぞれのレベルに合わせて内田先生と参事からアドバイスをしました。

 

●5日目「世界の森林と林業/振り返り」

 初日に、日本の森林と林業、そして釜石大槌地域の森林や釜石地方森林組合の取り組みについては講義がありましたが、最終日は内田先生から「世界の森林と林業」について講義。林業先進地と言われるオーストリアやドイツ、スウェーデンに滞在した経験から感じた、それら先進国と日本の違いについて解説していただきました。

 世界の先進国と言われる国々のなかで林業が「儲からない産業」となっているのは日本だけ、ということで、なぜそのような状況になっているのか……。山や樹種といった環境的な要因から、森や木に対する国民の意識の違い、さらには教育の違い、などさまざまな違いや課題が浮き彫りになりました。

 その後、前日に受講生にまとめておいてもらった5日間の講義や実習を通じての疑問や質問に、内田先生と参事から回答しました。

午後は「振り返り」として、5日間で学んだこと、得たことについて発表し全員で共有しました。

今回の<Bコース>は学生も多かったので、今後の進路と関連付けて発表してくれる方も多かったのが印象的でした。

5日間でかなりの結束力を見せたみなさん、これからもそれぞれの地域で森や木にかかわり、また釜石にも来てくださいね!

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