岩手県釜石市・大槌町の山林を所管する釜石地方森林組合の公式ブログです。間伐を中心に、東日本大震災からの復興関連工事のための伐採も行っています。現在、取り組んでいる林業の担い手育成事業「釜石大槌バークレイズ林業スクール」や被災者むけの住宅プラン「森の貯金箱」などについても発信しています。
釜石地方森林組合では農林中央金庫と連携し、釜石大槌地域に地元産材の木製品を贈る活動を2013年から行っており、先月には今年度の第1弾として、大槌町立大槌学園に木製のテーブルとベンチのセットを寄贈しました。第2弾は「道の駅釜石仙人峠」さんへの木製テーブルとベンチの寄贈、ということで、道の駅を訪れるお客様が100万人に達する!という記念セレモニーと合わせて、木製品寄贈式も開催されました。
ちなみに、記念すべき100万人目は静岡から車で旅をしているご夫婦。1ヶ月近くをかけて、東日本大震災の被災地域を回っていらっしゃるとのことで、八戸市から南下しているそうです。ご挨拶では、被災地の復興への思いとともに、静岡の防災についても語っていらっしゃいました。
(真ん中の御二人が静岡からご旅行中のご夫婦)
この取り組みは、復興の拠点となる施設や、地域の農林水産業や観光の振興に取り組む団体に木製品を贈るもので、今回、農林中央金庫さんのご支援で、同金庫と釜石地方森林組合、岩手県森林組合連合会から寄贈させていただいたのは、コチラのテーブルとベンチ。
お気づきでしょうか……。
右の道の駅釜石仙人峠のロゴをモチーフにしています。道の駅の菊池駅長さんによると、山々とその間を流れる甲子川(かっしがわ)、そして、甲子川にかかる大橋(陸中大橋、でしょうか)をイメージしたロゴで、内陸と沿岸をつなぐ掛け橋に、との思いが込められているとのこと。釜石では一番内陸に近い甲子地区の道の駅らしいロゴなのです。
大槌学園のテーブルベンチと同じく、釜石や大槌で災害公営住宅や復興関連の建物の設計をしている宮崎建築事務所さんにお願いしました。駅長さんはテーブルの納品と同時に「これは道の駅のロゴでは!」と気づいたそうで、とても気に入ってくださいました。
道の駅では、地元の特産で今が旬の「甲子柿」や地元の野菜、お土産を販売しているほか、店内では釜石ラーメンも食べられます。お立ち寄りの際は、ぜひ道の駅の裏側、甲子川に面したスペースに置かれているテーブルとベンチをご利用くださいね。
農林中央金庫さんによる支援は次年度も継続されますので、釜石市、大槌町で木製品の寄贈プロジェクトにご関心のある方は、当組合の参事・高橋か手塚までお問い合わせください。(施設の趣旨や利用状況の聞き取りに基づいて、農林中央金庫さんが支援先を決定します)
(木製品開発等担当=手塚)
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