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火災から1ヶ月 現状と今後につきまして

 5月8日に発生した釜石市尾崎白浜地区、佐須地区での林野火災から1か月がたちました。

あらためて、所有山林が被害に遭った山林所有者の皆さま、延焼中避難を余儀なくされた尾崎白浜、佐須の皆さまにお見舞い申し上げます。

また、「山林の復旧に」とご寄付を持参いただいた方々、お申し出いただいた皆さま、本当にありがとうございます。お預かりしたお金はまちがいなく組合員さんの山林復旧に充てるために管理しております。

 

1か月の節目ということで、当組合としての取組みについて整理してご説明します。

 

<被災した山林の現状>

[嗅酊、県、市と現場確認

 当組合が岩手県、釜石とともに復旧に向けて釜石市尾崎白浜・佐須地区林野火災にかかる林地再生対策協議会」の場で、作業方法などを検討していることはすでにお伝えしましたが、6月8日には林野庁森林整備部からいらした2名と県、市、当組合とで、佐須側、尾崎白浜側の両方の現場を確認してきました。

もっとも被害が甚大とおもわれる佐須では、販売を控えたスギの立木が根元から上まで炭化していました。

一方ですぐ近くでは、焼けてしまった立木と残った立木が混在している区域もありました。

 

被災木サンプル調査

 現状で一番の課題は、焼けてしまった立木の販売です。スギの立木山元価格(平成27年/1立方)は2833円で、「スギ1立方」というと直径32センチ、高さ27メートルくらいの立木です。つまり、焼けた木の樹齢にもよりますが、1本あたり3000円前後の販売間近の立木も大量に焼けてしまったことになります。

 販売できるはずだった木が売れない、ということは、山林所有者にとてとても大きな経済的な打撃です。なぜならば、植林してから50年の立木になるまでには、植林⇒下草刈⇒除伐⇒間伐、という作業が必要で、面積に拠りますが、数百万円のコストをかけて育ててきているものだからです。

 当組合としては、立木が売れないという事態はなんとしてでも避けるために、5月末に被災木のサンプルを取って、活用方法をさぐっているところです。400ヘクタールを超える山林が焼けているため、その中でも被害の程度はまちまちなので、被害程度によって、さまざまな販売先にご相談に回っているところです。1円でも高く山林所有者(組合員)に還元できるよう、販売先を開拓していきたいと思います。

 

<今後について>

―衢者説明会

 被害状況を説明するとともに、自身の山林を今後どのように経営していくかの意向を調査するため、6月末には、被災エリアの山林を所有する方々を対象に説明会を開催します。

皆さまからのご支援について

 寄付金のお申し出、ボランティア活動のお申し出を釜石市内外から頂いています。冒頭に書いたように、寄付金は使い道を「苗木の購入」に限定したいと考えおり、現状では、どのくらいの面積を復旧させるか、どのくらいの苗木が必要になるか、が明確になっていません。組合員さんの意向が分かってくる中で必要な量がわかってきますので、そのタイミングで広く寄付を募ることも検討しています。当組合では、以前からスギなどの針葉樹だけではなく、ナラなどの広葉樹を混ぜた針広混交林の森づくりに取り組んでいます。皆さんのお力を借りながら、経済的にも収益が期待でき、かつ森林の魅力を感じていただけるような森をつくっていきたいと思います。

 ボランティア活動については来春以降、ご協力いただける活動がたくさん出てくると思いますので、しばらくお待ちください。今年の秋から焼けた立木の伐採作業に入り、伐採が終わった区域は来春から植林活動に入ることになります。林野火災現場の伐採はとても危険なため、一般の方の立ち入りは難しく、来春以降、安全な状況でぜひみなさんのお力をお借りしたいと思っています。

(尾崎半島の半島部中央より先のほうは、当組合が所管する民有林ではなく、釜石市有林のため、釜石市が復旧の計画を策定します)

 

 8日の現場確認では、黒く焼けた表土のそこかしこから、シダ類や草が芽吹いていて、生命の力強さを感じました。

当組合も、植物の生命力を活かしながら、組合員さんの山林復旧のためにがんばっていきたいとおもいます。

 

釜石地方森林組合職員一同

(文責=広報担当・手塚)

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