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ラグビーワールドカップ「釜石鵜住居復興スタジアム」に木製シート

 2019年のラグビーワールドカップの開催地である「釜石鵜住居復興スタジアム」の本設部分のウッドシート4990席などに 釜石市尾崎半島 の林野火災で被害を受けたスギを活用することが決まり、釜石市の野田武則市長と当組合の久保知久代表理事組合長が6月8日に記者会見を開きました。

「スタジアムに釜石の木材を!」との構想のスタートから2年近い時を経て、ようやくご報告できることになりました。

 

 

 

被害木を活用したのは、すでに設置工事が始まっている下記の4件です。

   )楡潺Ε奪疋掘璽

4990席

(全6000席中)

◆仝衆トイレ
(「森の貯金箱」グループ特許工法を採用)

2棟

   やぐら棟・WC棟用ルーバー

751本

 

  ぁ,犬磴ごベンチ

108基

 

 

(公衆トイレ=左、ルーバー=右)

 

使用した木材は

・2017(平成29)年5月に釜石市尾崎半島で発生した林野火災被害木(スギ)100%

・使用した木材の量 =310㎥(約50年生スギ800本)

・使用した木材の価格 =3,100,000円

ーーです。

(当初、間伐材活用を提案してきましたが、林野火災被害木の活用を推進するため、間伐材ではなく被害木を100%利用しました)

(尾崎半島の林野火災で焼けたスギ材)

 

ウッドシートの加工は

・伐採 =釜石地方森林組合

・製材 =上田製材所(大槌町)

・加工 =リンデンバウム遠野/シオン(矢巾町)

・施工 =(株)オカムラ

伐採から加工まで、地域産材の活用・販路拡大のための「上閉伊地区木材流通協議会」(事務局:釜石地方森林組合)の仕組みを使って、地域内でお金を回すことができました。

 

 

使用した木材は、通常よりも若干高い価格(3,100,000円)で買い取っていただき山林所有者にお金を返すことができます。一方で、地域産材を地域で加工することによって、重くかさばる木材の輸送コストを最小限にとどめることができ、加工・施工まで含めた全体のコストは抑えることが可能になりました。

来年のラグビーワールドカップ開催時は本設に加えて1万席の仮設シートも設置する予定で、釜石市ではこちらの木材利用も検討しているとのことです。

 

〇野田武則市長のお話

釜石市の野田市長は「市の90%を占める山林が供給する豊富な森林資源を有効活用することは地域の産業振興にもつながり、木のぬくもりで観客を迎えるスタジアムになる」とウッドシートの良さを説明。「年月が経ってシートの木材を交換する際には、単に廃棄するのではなく、釜石製鉄所や森林組合とともに取り組んでいる木質バイオマス混焼発電に利用できる。二酸化炭素の排出削減、地球環境保全にもつながります」と持続可能な環境づくりにも言及しました。

 

〇久保知久・代表理事組合長のあいさつ

久保組合長は、2年ほど前から当組合がスタジアムへの木材利用を提案してきた経緯を説明し、その最中の2017年5月に釜石市尾崎半島で大規模林野火災が発生したことに触れ、「所有林が被災した森林所有者に少しでも多くのお金を還元したいとの思いで、火災被害木の活用を提案し市に了承いただいた。被害木もこのように立派に使えるということをスタジアムで証明することができて、被災した所有者も励みになると思う。市庁舎などこれから建設する建物にも積極的に地域産材を活用していただきたい」と市に感謝を述べました。また「地域の木材を地域で加工し製品にすることで、スタジアムを訪れる世界中の方々に釜石の地域資源を知っていただきたい」と来年のワールドカップ開催に期待を寄せました。

 

(広報担当:手塚さや香)

 

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