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流通協議会勉強会&地域産材のバターナイフづくりを実施しました

 寒暖の差が激しい今年の釜石の夏。雨の週末となった7月最終週の29日に、岐阜県から講師の和田賢治さんをお招きし、加盟社向け勉強会と一般向けのイベントを開催しました。

(講師、一般参加者、流通協議会加盟社による集合写真。バターナイフ無事完成!)

 講師の和田さんは、岐阜市でシェア工房TSUBAKI lab を主宰する木工家です。岐阜の県立森林文化アカデミーで教鞭を取っていた経験もあります。

シェア工房には岐阜県産の広葉樹が用意されていて、利用者はその中から好みのものを選んで家具をつくることができます。(詳細については、上記TSUBAKI labのリンクからサイトをご覧ください)

 

●加盟社向け勉強会

 午前中の加盟社向けの講義では、日本の家具づくりの現状、さらに国産材利用の現状について解説。岩手県と岐阜県についてそれぞれの素材(丸太)生産量と製品の出荷量の比較についても詳しく分析してくださいました。

和田さん自身が家具を作る際やシェア工房の在庫用にどのように岐阜県産の広葉樹を調達しているのか、についても説明していただきました。

岩手に比べて岐阜は県産の広葉樹を利用しやすい環境が整備されている、ということを知り、木材関係者である加盟社は一同、危機感を共有しました(汗) 岩手もがんばらなくては。

 

 また、岐阜県の美濃加茂市で、自治体や学校、地域の林業関係者を巻き込んで行っている地域産材を活用した「アベマキ学習机プロジェクト」についても紹介してもらいました。アベマキは、とても堅い広葉樹ですが、乾燥が難しいことから薪などにしか使いみちがない材でした。和田さんは県の研究機関とともに乾燥技術の調査研究を行い、乾燥の問題をクリア。その上で、学校で使う机に活用することを通じて、机を使う子どもたちにアベマキの伐採や製材、加工の現場を見学・体験する機会をつくり、木材や林業にふれる場を増やしています。

(和田さんの講演資料より)

 

このプロジェクトが形になる前の段階で、「ウッドデザイン賞2015 林野庁長官賞」を受賞したことが、関係者を巻き込んでいく上で追い風になったというエピソードも披露されました。

 

 また、地域産材で家具づくりができるTSUBAKI labについては世代もさまざまな男女が利用しているとのことで、利用者がシェア工房に求めるニーズ(どんなものがつくりたいのか、等)や、運営の仕組みについてお話していただきました。

加盟社からは、岐阜県内の木材流通についてや、林業・木材産業の人材育成についてなど活発な質問が出ました。

 

●一般向け「地域産材でバターナイフづくり」

 短い休憩を挟んで、午後からは一般向けの講演と釜石産広葉樹を使ったバターナイフづくりと講演。定員を上回る20人近い参加者が来てくれました。協議会ではこれまでもDIYのワークショップを開催してきましたが毎回、女性が多め(だいぶ)。今回もまた女性を中心に集まってくださり、釜石周辺の女性たちのDIY熱を感じました♪

 最初に、午前中の勉強会でのお話をコンパクトかつ一般の方々にもわかりやすいようにまとめて講演していただきました。

 

 今回は、当組合で伐採した広葉樹の丸太を事前に岐阜の和田さんの工房にお送りして、写真の真ん中くらいの状態まで加工していただきました。

 

 

ちなみに樹種は、サクラとカバでした。釜石から岐阜に発送したのはすべてサクラのつもりでしたが、和田さんに確認していただいたところ2種類がまざっていたそうです(笑)

ひとりに1本、このバターナイフの原型をお渡しし、クラフトナイフで丁寧に削り出しました。

 

 最初はなれないナイフに苦労していた方々も徐々にこつをつかんだ様子で、少しずつ自分の使いやすい形に近づけていきました。

1時間半ほどで削り出しとペーパーとワックスでの仕上げまでが完成!

手の形にフィットしたナイフが出来上がりました。

 参加者からは「自分の使うものを自分で作る体験は貴重で、楽しかった」「道具に自分を合わせるのではなく、自分に合った道具をつくれることが木のものづくりの魅力だと思った」などの感想をいただきました。

 

 参加者のみなさん、遠路釜石まで来てくださった和田さん、ありがとうございました!

 

(広報担当:手塚)

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