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いわて林業アカデミー受講レポート10 東梅和貴編

 いわて林業アカデミー受講レポートもはや10回目。当組合から参加している3名の研修も折り返し地点です。

今回は、岩手が誇る「漆」や林業の施業には不可欠な境界の管理などを学んだ様子。

東梅の報告をお送りします!

 

いつまでも暑さが去りやらぬ毎日ですが、 いかがお過ごしでしょうか。

私は林業技術向上のため、 日々同期メンバーと切磋琢磨し合い毎日を乗り切っています。

 

さて今回も様々なことを勉強し多くの学びがありました。 報告致します。

1つ目は、岩手県国有林材生産協同組合連合会についてです。

まず初めに国有林とは、国家が所有する森林です。 そして岩手県にも多くの国有林があり連合会が昭和30年代に設立 されました。

経緯は、木材の安定供給を目的とし、 広葉樹天然林の伐採を盛んに行われておりました。一方、 林野庁は国有林で働く地元の人たちが、 安定して仕事が続けられるように、 国有林の立木を地元に随意契約で売り払う仕組みを導入しました。 立木から生産された丸太は、 当初は木炭生産者に木炭の原料として供給されていましたが、その後木炭の需要が減少する中で、 国有林から払い下げられる立木は大径木が多く、 炭の原料に適さないものが多くなっていった。他方、 高度経済成長を伴い紙の需要が伸び、 広葉樹の低質材は紙パルプの原料として需要が高まりました。

しかし、伐採現場が年々奥地化し、 部落単位での伐採搬出作業では非効率であったことから、 共同化を行うことで、より生産性を向上し、 生産者の所得の向上に資することが不可欠であることの認識から、 昭和39年に営林署単位に17の地区に国有林生産協同組合が結成 されました。

ーー以上の時代の流れに合わせて、人も森林も対応し変化していけなけ ればいけないと感じました。

また実際に国有林作業する上での、 現場やお金の流れコストを下げるために効率のよい作業をするため には?など職員の方々が教えてくださりました。

国生協職員の皆さん。ありがとうございます。

 

 

2つ目は、浄法寺漆についてです。

まず漆の基礎知識についてです。歴史は深く約9000年の歴史があり縄文遺跡から肩当などの副葬品に使用されており、現在は漆器などが多くの方々に親しみのある日本を代表する伝統工芸品となっております。

そして私も知らなかったのですが、漆の仲間は全部で8種類あるそうです。日本には、6種類が分布しており、そのうち漆液採取に利用しているのは「ウルシノキ」と呼ばれるものです。中国や韓国にも分布しております。

そして今回は漆の採取現場を見学することが出来ました。漆はウルシノキの樹液であり、本来傷ついた木肌を守る保護材としての役割を持っています。何らかの拍子に幹也枝に傷がついた時に、木みずから樹液を噴射して天然の絆創膏の役割を担っています。

その絆創膏になる前の液が漆です。そして漆を採取する時期によって品質が変わり、6月〜7月頃のは初辺漆(乾きが早い)7月〜8月頃は盛辺漆(ウルシオールの含有率が最も高い)と3つに分かれます。

そして一本のウルシノキから採取できる量は200gに満たないといいます。そんな中で漆の魅力を伝えるために浄法寺の職人の方々は先祖代々から引き継いだ技術を今もなお活かし続けている事を知り、感銘を受けました。私も林業従事者になる立場として多くの先輩方からしっかりと技術を身に付けていきたいと思います。

浄法寺の漆生産関係者の皆さん、ありがとうございます。

 

 

3つ目は、境界管理です。

みなさんは、 ご自身の所有する森林の境界線やとなりの森林の所有者がどなたか ご存知ですか?

森林を管理する上では、 境界を確認しておくことはとても 大切な作業となります。 曖昧なまま自分の森林だと思って植林したり、 木を伐り出したりすると、 となりの森林所有者から訴えられたりということにもなりかねませ ん。

私も作業をただ行うのではなく「ここは何方の山なのか?」 しっかり確認した上で作業を行うことを再度心がけました。 そして実際にどのように見える形で管理しているかというと図面や 杭・見出し標などを利用し正確に管理されている事を知りました。

講師の皆さん。ありがとうございます。

(夢中になりすぎて写真を撮影することを忘れていました。 大変申し訳ございません。)

 

4つ目は、下刈り作業です。

過去の報告書にも、 何度か下刈り研修についての報告を行いましたが、 今回が下刈り研修の仕上げになります。 今思い返せば準備やメンテナスなど日に日に効率よく進めることが できているとふと思いました。

そして今回の下刈り実習にはうってつけのツタがらみの多い場所。 最初は杉の苗をツナや草をかき分け探す作業から始まりました。 そしてある程度かき分け終わったら草刈り機を使用しました。 苗を切ることなく作業を行う事・怪我をしないこと・ 熱中症対策など自分の中でしっかりと目標を決め作業を行いました 。気温も34℃と暑い中での作業が続きましたが、 無事に怪我することなく作業を終えることが出来ました。 草刈り機の使用方法や下刈り作業など多くの方々に教えていただき ました。教えて下さった皆さん。本当にありがとうございました。

 

5つ目は、チェーンソーによる伐倒模擬研修です。

講師は二度目のいわて林業アカデミーサポートチームのハスクバー ナゼノア様。 そして岩手の林業界のヒーローのWLC2016ポーランド大会出 場の工藤様を講師に交えての研修でした。

まず初めにハスクバーナゼノア様からのチェーンソーの基礎知識の 復習。正直忘れている知識が多く自分の復習不足を気づきました。 復習した知識を交えて、工藤様から伐倒技術を教えて頂きました。 安全第一を前提に丁寧に教えていただきました。

そして私達林業アカデミー生は9月9日に小岩井農場で開催される チェーンソー技術を競う大会に出場します。大会に向け手順・ 配点・注意事項を踏まえ再度技術を多く学びました。知らない知識 ・技術が本当に多くありまだまだ「林業は奥が深い」と心の底から 思いました。

大会に向けて「今の自分に出来ること」を再度確認し、 ベストの状態で大会に望めるように練習を積み重ねていきたいと思 います。

ハスクバーナゼノア様·工藤様ご指導ありがとうございます。

 

6つ目は、作業道作成研修です。

山から木材を搬出作業するためには、 必ず作業道が必要になります。よって多くの木材加工品は作業道が 無くなってしまえば、木材と私達の関り方は大きく変わります。

そんな林業と深い関りがある作業道作成について、西間林業の西間様。ふるさと木材の畠山様を講師に招き一から詳しく教えて頂きました。

まず初めに作業道作成の為の基礎知識からみっちりと教わりました。山の形状に合わせての作業道の作成や、作成してはいけない場所。 伐倒者との意思疎通の必要性など幅広い観点と長年の経験から様々 な事を学びました。 そして実際に林業技術センター敷地内でバックホウを使用しての作 業道づくり。安全に通行するための作業道を作成するためには、 まず「バックホウを手のように使えるようにならなきゃいけない」 ということで練習そして練習の繰り返し。その中でも山の中で作業 を想定し伐根の処理・機体の旋回の注意・ 周囲確認など再度ご指導いただきました。

その中で林業は「危険な職業」 を再認識したと共に自身でしっかりと考えて意識して行動すれば「 魅力ある職業」に変わるのではないかと思いました。

西間様・畠山様ご指導ありがとうございました。

 

今回の研修を通し、 自分の将来の為にしっかりと今出来ることを考え行動し、 前に進んでいきたいと思いました。 最後までお読みいただきありがとうございました。

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