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いわて林業アカデミー受講レポート22 東梅和貴編

3月もいよいよ後半。

釜石はじめ岩手県内では今週が卒業式のピークだったようです。

そんななかで、当組合の若手3名が1年間派遣されていた「いわて林業アカデミー」の修了式も行われ、東梅・熊谷・小林の3名も無事、修了証書をいただいてきました。

最終回の報告は東梅です。東梅はアカデミー生が1年間の成果を発表する報告会で、な、なんと、優秀賞を受賞したとのこと!

そんな東梅の報告、ご期待くださいね。


 

 

 

皆さんこんにちは!!東梅です。

今回のレポートは一年を振り返り最後の「いわて林業アカデミー活動報告書」です。最後までお読みいただけたら幸いです。

 

まず1つ目は一年間の研修を通して、生徒一人一人がテーマを設け研修報告会に向け報告書を作成致しました。テーマの中には素材生産・造林・安全衛生・森林経営などありましたが私は「基礎」というテーマで資料を作成致しました。

 

この一年間ではチェーンソーワーク・伐倒・造林・素材生産・森林経営・高性能林業機械・安全衛生・路網作成など様々な基礎を学びました。

私はアカデミー入学前に考えた「基礎とは」ということを思い出しました。当時の私が出した答えは「林業の技術や知識の土台となるもの」。この考えに、一年を通し変化があったことを軸に作成しました。

 

研修の中では様々な技術者と出会い、そして日に日に「技術者と私の違いは何か?」を考えるようになりました。出した答えは「多くの経験と失敗を経験し頭と体で理解しやがて技術者になっていくこと」をいうことです。私には決定的に理解が足りていないということに気づきました。これから理解の期間です。そして技術者を目指していきますが、ここで以下の点に気づきました。

 

 ー身の身を守ること

「どうなれば危険なのか?」「どのようにすれば安全なのか?」を知ることによって身の安全を確保することにつながること。また自身を守ることによって所属事業体や家族を守ることにもつながると思います。

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技術を教えるためには様々な経験を積み理解することによって、はじめて「教える権利」を得ることが出来ると思っています。アカデミー研修を通し様々な技術者に出会い、無知な私の細かな疑問にも的確に指導していただきました。これはやはり「多くの経験を積んだからこそ出来ることなんだ!!」と思いました。理解することによって的確に技術の伝承ができ、やがては林業担い手不足の歯止めとなるのではないかと思います。

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技術者が存在することによって、起こりうる災害(土砂崩れ・風倒木・雪害木など)を未然に防ぐことが出来、安全に過ごせることが出来ると思います。

にかな暮らし

やがて技術者が増えることによって、森林本来の機能を保ち各地域で木材が流通され多くの場所で当たり前のように木材が利用されているのも技術者がいるからこそだと思います。

 

私は以上の4点が、技術者になるまでの過程の中で発生する効果だと思っています。

 

入学当初は「基礎を身に付ければ自分のみに利益がある」と正直思っていましたが、一年の研修を通し「基礎をしっかりと身に付け、理解し技術者になっていく中で、様々な相乗効果が生まれるんだ!!」ということに初めて気づきました。

 

資料の作成を進める中で、自身のこれまでを振り返り整理する大切な時間になりました。

報告会では以上の内容を踏まえ、約10分の時間で発表し、ありがたいことに多くの方々から評価を頂き優秀賞を頂きました。

 

お忙しい中、研修報告会にお越しいただい皆様。本当にありがとうございました。

これからは地域から愛される技術者を目指し邁進していきたいと思います。

 

2つ目は、地域けん引型林業経営体成果発表です。これは県内の林業事業体が地域森林経営プランの取組状況の成果発表と、新たに策定した地域森林経営プランの発表の場でした。

まず成果発表では仲山林業株式会社(遠野市)、株式会社小野寺林業(一関市)、気仙地方森林組合(住田町)、久慈地方森林組合(久慈市)、浄安森林組合(二戸市)の5社の発表でした。

・高性能林業機械を導入することによって、作業効率と安全作業の向上に取り組む。

・素材生産の拡大するため、従業員の増加に様々な取り組みを試みる。

・団地設定に力を入れる為、森林所有者に丁寧な説明を行うための社員同士の意見交換(ソフト事業)や路網を活かした低コスト化(ハード事業)

・人材育成に必要な事を追及する

・条件不利地での施業約化など地域ごとに抱えている課題にどのようにアプローチをかけ改善していったのか

ーーなど、とても勉強になる発表ばかりでした!!

 

また新たな策定地域森林経営プランの発表では、株式会社昭林(盛岡市)、株式会社蜂林木材(奥州市)の2社の発表でした。

・木材価格の低迷の歯止めをかけるためには?

・人材育成のプラン設定

・素材生産だけではなく、伐採〜造林の一貫の作業工程の中で森林所有者により多くの収益を返すためのシステム設定

ーーなど細かい問題を見落とすことなく追及している姿は本当にカッコイイと思いましたし、私自身も育ててくれた故郷の課題と自分の手で改善できる技術者になりたいと、より一層林業に対する意欲が湧く日となりました。

また林業アカデミーのご紹介もして頂き、感謝感激です。本当にありがとうございました。

 

以上の2点が印象深かった研修になります。その他の研修では「海外の林業と日本の林業の違い」「社会人基礎力について」など最後の最後まで林業知識を身に付けました。時間がある際には、一年間使用した物品を新品に同様になるくらいまで磨き上げ、日に日に「アカデミー生活が終わるんだな」と感じながら一年を振り返る時間にもなりました。

そして卒業式の日を迎え、盛大に式を挙行して頂きました。多くの方々が訪れ、自身の成長した姿が少しでも見せることが出来たと思うと「一年間やり切った」と思いましたし、卒業生代表として決意表明する大役にも任命して頂き色々な場面で「人として成長出来た一年」だと改めて思いました。

 

式が終わり最後のホームルームでは一年間お世話になった先生方から励ましと激励をいただき「林業の仕事を終えるまで五体満足で!!」は心に沁みました。

 

何度も言いますが、この一年を通し林業の知識・技術の向上・県内トッポクラスの技術者にも出会えたこと・人として成長できたのも、いわて林業アカデミーの先生・サポートチームの技術者の皆様のおかげです。そして同じ時間を過ごした、いわて林業アカデミー2期生18名がいたからこそ共に切磋琢磨し合い励まし合い乗り越えたからこそ、ここまで成長することが出来ました。

関わった皆様に感謝申し上げます。これからは皆様から頂いた「恩」を釜石の森林に返していきたいと思います。

 

そして一年間「いわて林業アカデミー研修報告書」をお読みいただき、ありがとうございました!!そして引き続きよろしくお願いいたします。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。これにて「いわて林業アカデミー研修報告書」を完結致します!!

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