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釜石市尾崎半島の林野火災から2年

林野火災から2年

 

釜石地方森林組合

代表理事組合長 久保 知久

 

常日頃、当組合運営に特段のご協力、ご支援を賜り厚くお礼申し上げます。

さて、平成29年5月8日に発生した尾崎半島林野火災から2年を迎えました。

 

●復旧状況について

発災当初は、過去に類を見ない被害規模とリアス式海岸特有の岩盤と急傾斜地という悪条件下での作業と言うこともあり、復旧計画の進捗に遅れが出て被災所有者様に不安を与えることとなりましたが、平成30年度は県下の業務提携林業事業体5社の協力を頂き特殊地拵は計画を上回る82.03ha,植付作業(42.09ha)・シカ防護網設置作業(13,206m)についても計画通りの復旧を完了することができました。

                                                (シカ防護柵)

現在は平成31年度計画しております特殊地拵、植付、防護網設置作業について最重要課題と位置づけ取組んでおります。

 

●県内外の募金を活用した植樹活動

 一方、地域の方々が被災山林の早期復旧と豊かな自然環境を次世代に繋げようとする募金活動が自発的に開始されました。

その活動を目にした県内外の方々から平成31年4月末現在66件、180万円余りの募金が当組合に寄せられております。

その活動が被災所有者の復旧への意欲と森林経営への希望を後押しする貴重な心の支援となりました。

 

平成30年度はボランティアによる植樹活動を13回開催し、193人の協力を得て、2.00ha(カラマツ、コナラ苗約4,000本購入)の復旧ボランティア活動を行うことができました。

 

新たな年号を迎える本年もすでに7団体のボランティア植付の申し出があり、面積2.50ha スギ4,900本、コナラ2,000本のボランティア活動を計画しております。ここに皆様方の申し出に感謝しますとともに、ご協力いただける方々のご参加をお願いいたします。

今後もお預かりした義援金を大切に、そして有効に使わせていただきたいと考えております。

 

●被災木の販売、活用

 また、被災木の販売は、個人の支援者の活動や釜石市、大槌町の積極的な購入活動により順調に販売してまいりました。とりわけ、釜石市のご尽力により、釜石鵜住居復興スタジアムでは本設シート、トイレ棟のほか、ラグビーワールドカップの際にはVIPルームなどとして使われる木製ラウンジにも被災木を活用していただきました。そのほか、三陸鉄道大槌駅舎内のベンチ等々、管内での利用が進んできました。

(被害木を活用した釜石鵜住居復興スタジアムと三陸鉄道カウントダウンボード)

 

●急がれる復旧作業

一方で、2年という月日が経過するとともに、日増しに被災木の枯死率が多くなり、受け入れ先の割合が変わってきております。平成30年度は約12,000㎥の販売実績のうち、県内製材所16%、合板工場33%、県外集成材工場16%、バイオマス工場33%(前年度19%)となりバイオマス工場への納入が増え、当初よりも販売価格が下がってきているのが実情です。

厳しい状況ではありますが、今後も有利販売に力を尽くしたいと思います。

 

皆様方から賜ったご厚情に感謝しながら、より一層森林再生に向けた取組を進めてまいります。この場をお借りして、関係各位並びにこの2年間、ご支援ご協力いただきました方々へのご報告とお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

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