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第1回「地域ブランド化を目指した木材流通協議会」を開催しました

 5月13日に地域ブランド化を目指した木材流通協議会を開きました。
……と言っても、林業・木材産業関係者以外は何のことかわからないと思いますので補足です。
 木材の流通は、森林組合や林業事業体といった素材生産業者が山林の木を伐採し丸太にします。その丸太を太さや品質によって、A材(建築用材)、B材(合板)、C材(チップ)、バイオマス材に分類し、それぞれ決まった加工施設に納品します。釜石地方森林組合も原則としてかかわっているのはここまでで、以降の加工などは行っていません。
 現在、A材は地元の釜石・大槌の製材所のほか同じ上閉伊郡の遠野市、お隣の住田町に納入しています。遠野市には、当組合や県森林組合連合会とともに被災者向けの再建住宅「森の貯金箱」に取り組んでいるリンデンバウム遠野や、遠野グルーラムなどいった加工施設があります。

 上記を踏まえて、地元の製材所さんも含めて上閉伊郡の6企業さん、釜石市役所農林課からもご出席いただき、5月13日に第1回「地域ブランド化を目指した木材流通協議会」を開催しました。上閉伊郡内での連携強化や森林認証取得について、当組合の高橋幸男参事からお話させていただきました。
 冒頭、参事より、震災から5年がたち復興需要も落ち着いてくる状況下で「低コストで良質な製品をエンドユーザーに直接、届ける体制づくりが急務」と説明。当組合が釜石の木材や釜石を発信するために木製のお土産品を開発してきたことを通して、当組合が間伐・搬出した木材を地域で製材・加工し、最終製品に仕上げて安定的に地域内外に供給する仕組みに目途が立った、として、少額で小ロットの小物だけでなく、今後は建築用材など大規模な流通でも同じような地域内での生産・加工の体制をつくっていきたい、とお話しました。
 小物の開発を題材に、各企業さんから、自社の強みや得意とする規格、乾燥機のキャパシティなどを共有していただきました。「うちではこんなに薄い材まで挽ける」といった職人気質のみなさんならではのお話もうかがえました。

 情報共有、意見交換を踏まえて、いよいよ、メインのテーマである森林認証について。参事は「今後、森林認証を取得した木材が国内外で標準となっていく可能性が高い。対応していくために、2020年東京五輪をひとつの契機とするため、新国立競技場への木材の納入を目指したい」と狙いを語り、参加の企業さんにもCOC認証(木材加工施設が取得する認証)取得を検討していただきたいと提案しました。
 現在、日本にはFSCという国際的な認証と、SGECという国内の認証があります。6月にはSGECがPEFCという国際認証と相互承認になり国際認証に格上げされるということで、林業関係者の注目を集めているとことです。参加企業さんからも取得のメリットや負担について色々な意見や質問が出ました。
 継続的にこの協議を開催し、地域の連携強化や競争力強化に取り組んで生きたいと思っています。
(手塚)

●FSCのサイト
http://www.wwf.or.jp/activities/nature/cat1219/fsc/
●SGECのサイト
http://sgec-eco.org/index.html
 
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